≪国重要無形民俗文化財 松前神楽≫ |
龍宮神社で祭事の時に奉奏しております『松前神楽』が、平成30年3月8日に国の重要無形民俗文化財に指定されました。
北海道としてはアイヌの古式舞踊が指定それて以来のことであります。
松前神楽は、凡そ五百年前に武田氏が蝦夷を平定して松前藩の基礎をつくったときに始まり、そのころ戦勝を祈願して種々の狂言や舞を行ったのが起源です。第十代藩主矩廣(のりひろ)公の時、神楽の演技種目を統一し、城内神楽となったのが三百五十年程前のことです。以来、神職によって受け継がれ、現在は小樽・後志・道南の神社を中心に継承されております。
松前神楽は、能楽・舞楽から構成され、折り目正しい格調高い神事芸能であり三十三神事に亘る神楽であります。
今年は、明治維新百五十周年の記念すべき年ですが、北海道開拓から百五十年程しかない歴史の中で国の重要無形民俗文化財に指定されたことは驚くべきことであります。これからも日々稽古に励むとともに、次世代の子供たちにしっかりと継承して行く所存であります。 |
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『北海道無形文化財指定保持者 木村 修 氏』
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